2021年5月16日
お悩み解消!衣紋が詰まってしまう時の対処法
着付けの手順は覚えたけれど、
どうしても衣紋が上手く抜けない…
というお悩みをよく聞きます。
衣紋が詰まっていると首が短く見え、苦しそうに見えてしまいますよね。
程よく抜けている衣紋が女性らしく憧れるという方も多いと思います。
今回は衣紋が抜けない…そんなお悩み解消のお話をしていきます。
まずは着付け方です。
片手で衿先を持ち、もう片方の手で胸元を持ちます。
衿先の手を離し、背中心を持ち、衣紋を抜きます。
衣紋の抜き加減の目安は「握りこぶし一つ分」です。
抜いた衣紋が詰まらないように気を付けながら、胸を覆うように下前(右)・上前(左)の順に衿を合わせます。
衿の合わせ目はのどのくぼみが見え隠れするくらいが目安です。
前に引くと抜いた衣紋が戻るので注意が必要です。
衿の位置がずれないように、合わせた“上前のアンダーバスト”を左手で押さえ、右手で腰紐の中心を持ちます。
※紐を取る時は常に右手で取ります。
きものや帯の際も同様です。
ワンポイントアドバイス\\衣紋抜きを使うと便利//
アンダーバストを通って胸紐を背に回し、背中で交差させ、軽く締めて前に持って中心を避けた位置で、
2回からげて交差させ、端を挟み込みます。
背中・前のシワは指を入れて脇に綺麗に伸ばします。
背中のシワを取る際は、背中心を片手で押さえます。
そして伊達締めを締めます。
胸からなで下ろし胸紐の上に当て、背中で交差させ、前で2回からげて余った部分を挟み込みます。
再度、背中や前のシワを取っていきます。
衿元の合わせがきちんとなっているか確認します。
最後に背中心と衿肩あきのライン上のお尻の上あたりを下に引いて整えます。
衣紋が詰まらないようにするポイントは、
▪衿を合わす際に前に引かないこと
▪衣紋抜きを使うこと
です!
さて、ここで「衣紋抜きってなあに?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
衣紋抜きは、着崩れして「衣紋が詰まる(衿が上に上がって開きが狭くなる)」のを防ぐために、
長襦袢背中心に付ける「布」のようなものです。
衣紋抜きに 胸紐を通しておくことで、衿が固定されて動きにくくなるのです。
無くてはならない「必要不可欠」な物ではありませんが、衿が詰まってくるという方は
衣紋抜きがあった方が、キレイに着れますし衿も詰まりにくい(広がりにくい)ので是非試していただきたい便利グッズです。
お持ちの長襦袢にご自分で付けることも出来ますし、長襦袢をお仕立てになる時に付けてもらうことも出来ますので
その際はお店の方に相談してみてください。
長襦袢を制する者は着物を制する!というほど、土台となる長襦袢は大事になります。
綺麗に衣紋を抜いてますます「着物美人」目指しましょ♪
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