2021年8月1日
着物で季節感を楽しむ~夏~
着物にも春夏秋冬があります。
着物はどの季節でも形は変わらないためお洋服のように冬はモコモコのニット、
夏はノースリーブと分かりやすく季節感を出せません。
ではどのように季節感を出すのでしょうか?
それは、まずは生地感です。
着物の季節による生地の違い
7、8月の1年で1番暑い盛夏の時期に着る、裏地のない単衣(ひとえ)仕立ての着物を夏着物と呼ぶのですが、
6月、9月前後に着る通常の単衣仕立ての着物と違い、素材が薄く、透けているのが特徴です。
その夏着物で代表的な生地が「絽」という織り方かと思います。
生地に隙間の出来る織り方のため、通気性があり、透け感のある素材になります。
代表的な着物に「絽小紋」があります。
絽小紋の特徴としては、絽の素材の単衣に小紋調の友禅染めを施したものになります。
原料は絹なので、取り扱いは通常の冬着物と同じようにメンテナンスが必要です。
ですが、夏の時期に着用する絹物は上質で着心地良く、涼しく、初めての夏着物の方にこそお勧めです!
また全国に産地を有する紬にも夏紬が存在しており、通常のものより薄く織られていることから透け感を楽しめ、
また盛夏の前後にも長く着用できるものがあります。
その他、「麻の織物」や「綿の織物」も人気があり、夏物は意外と種類も特徴も様々なのが驚きのひとつです。
特に麻や綿はご自宅で手洗いも可能なので、ふだんは絹派だけれど、普段着でしか着ないので夏のシーズンには
「麻や綿」を愛用するという方も多いです。
着用する場所や、コーディネートなど学ぶべきことはたくさんありますが、
夏でも着物をまとい楽しめるように、夏の着物の種類を知り使い分けるのが良いでしょう♪
帯の季節による生地の違い
夏着物に合わせて帯も夏物に変わっていきます。
素材感は、着物と同じく「絽」「紗」「麻」などに加え、透けの強い網目のような「羅」などがあり、
すべて風通しがよく透け感があるのが特徴です。
またカジュアルな場所では夏の名古屋帯や、袋帯だけでなく、「半巾帯」を合わせると、
気軽な印象で浴衣着物風に着ることも出来ますよ。
次に、色です。
夏は、春同様淡いパステルカラーも涼しげで爽やかな印象を与えていいかもしれません。
特に水色や淡い緑色などのお色味は、より清涼感を演出してくれます。
ただ薄い色が多くなってしまうと全体がぼんやりしてしまうので、
帯揚げに引き締め役として鳶色や花浅葱色を取り入れるのもいいかもしれません。
またパステルカラーとは対照に、夏にダークカラーの着物を着用するのは、
一見敬遠されがちですが、白い夏用長襦袢を着用していると夏着物の特性上、
透け感が増して如何にも夏らしい涼し気な季節感を表してくれます。
また帯も暗めのものにしてしまうと、重たく暑苦しい印象になってしまうので、
メリハリをつけ白色を取り入れるとすっきりしていいかもしれません。
夏に季節感を楽しむポイント
他にも着物や帯以外で、夏の季節感を出してくれるポイントがあります。
1つは小物を夏物に変えることです。
着物に合わせて、半襟や帯揚げも「絽」などの透け感のある夏物に切り替えましょう。
また帯締めも、綿の入った丸ぐけや太い平組のものでなく、
夏には三分紐や夏用レース編み・レース素材のものを使います。
6月中旬ごろから通常の単衣に合わせて先駆けて衣替えするといいでしょう。
帯留にもビーズやとんぼ玉といったガラス素材のものを使うと季節感が出て、
より爽やかにコーディネートを仕上げることができます。
2つ目に秋を連想できるような柄を取り入れることです。
季節を先取りした柄の着物を着ることは、粋だとされていて、
夏も8月頃には、秋の草花などが描かれたものを選ぶことで、秋を連想させ涼をよびこむことが出来ます。
そのため、桔梗や小菊、萩などといった秋の草花が描かれたものは、
一足先に秋の涼しさを先取りでき、粋な着こなしが仕上がります。
いち利着付け教室では、着付けだけでなく季節の着物やコーディネートも学べます。
基本を学び、ご自分のセンスで着物ライフを楽しみましょうね♪
ただ今秋の生徒さん募集中です。
ご興味ある方は是非無料体験説明会にお申込みください!
着付け教室無料体験説明会お申込みはコチラ♪
#銀座いち利着付け教室 #いち利着付け教室 #着付け教室 #着物 夏 #着物 コーディネート #着物 コーデ #着物 夏 コーディネート #着物 夏 生地 #着物 夏 色 #着物 夏 季節感 #きもの #着物